そうなんだ!音楽運動学®
ID014
カテゴリー|脚・足
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カードクエスト
いいえ! 立っているだけでも、足裏の圧のかかり方は小さく変化しています。
初心者向け説明
静かに立っているように見えても、身体は完全には止まりません。重心がわずかに動くたび、床から受ける力の中心である足圧中心も前後・左右へ移動します。
足裏の圧は、左右の足、踵、前足部などの間で小さく変化します。視覚、前庭感覚、足裏の触覚、筋肉や関節からの感覚を使い、神経系が姿勢を調整しているためです。
演奏では呼吸、腕の動き、楽器の重さ、リズムによる身体の動きも加わります。足裏の圧が変化することは、必ずしも不安定さではなく動作へ適応している結果です。
30秒から60秒の身体実験
足裏の圧の移り変わりを観察する
- 安定した床に靴を脱ぐか平らな靴で立ち、足を楽な幅にします。
- 両足の踵と前足部へ注意を向け、普段どおりに呼吸します。
- 身体を意図的に揺らさず、呼吸だけでも圧がわずかに移るか20秒ほど観察します。
- 片腕をゆっくり前へ上げて戻し、足裏の圧がどう変わるか確かめます。
安全上の注意
転倒の不安がある場合は、壁や安定した机の近くで行うか実験を省略してください。目は閉じず、痛みやめまいがあれば中止します。
音楽演奏とのつながり
立奏では、フレーズ、呼吸、弓やスティックの動きに合わせて足圧中心が移動します。完全に左右均等へ固定する必要はありません。
重要なのは圧を止めることではなく、必要な方向へ移動し、次の動作へ戻れることです。楽器の重さや姿勢が変わるとき、足裏は全身の調整を観察する手がかりになります。
医学用語で深掘り
足圧中心
足圧中心(center of pressure:COP)は、床反力が作用する位置を平面上で表したものです。静止立位でもCOPは小さな軌跡を描きます。
姿勢動揺
身体重心の動きに対し、足関節や股関節などの筋活動が調整されます。COPの移動はこの制御結果を含み、重心位置そのものとは異なります。
音楽家の立位
音楽学生346人と対照44人を対象にした圧力プラットフォーム研究では、楽器群による荷重分布や姿勢動揺が検討されました。楽器を持たず演奏せずに静止立位を測った横断研究であり、演奏歴が変化を起こしたことや、演奏中の足圧変化を直接示すものではありません。
参考資料
- Comparison of postural stability and balance between musicians and non-musicians
- Plantar static pressure distribution in healthy individuals
- Repeatability of stabilometric measurements and foot placement
カードクエスト
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このカードは「脚・足」カテゴリーの14枚目です。
カードを集めながら、演奏や発声に関わる身体のしくみを少しずつ深掘りできます。